A1
旅に行こう
積み荷は持たず
行き掛けるまま出会った
君も行こう

旅に出よう
雌ロバに乗って
草原の花　もうすぐ
開きそうだ

A2
揺れる太陽
体を預け
両手広げて
風見の鶏になろう

B1
旅の途中
美味しそうな実が
ひとつ見えたら
止まって拾おう

S1
空っぽの器に
たくさんの水汲み
飲もう

足りなくていいのさ
失くしてもいいのさ
今は

すれ違う人には
はにかんで手招き
分け合おう


C1
眠る前　いつでも
あの日々が聴こえる
微睡みの波間で
ぼんやりと流れる


A3
さあ　旅に行こう
慣れてなくていいさ
ゆっくり

さあ　旅に出よう
僕もロバも　君も皆
一緒さ

A4
さあ　旅に出よう
バタつきパン
焼けたベーコン　くわえ
何だか
景色は潤むけれど

さあ　旅を続けよう
心が笑う時は唄おう

ああ

D1
春の川　夏の山
秋に冬に
僕らは巡る

A5
さあ　旅を続けよう
手綱の方へ
行きたい方へ



【譜割り・()は一音分】

A1
たびに
ゆこう
つみには
もたず
いきが
けるまま
であった
きみも
ゆこう

たびに
でよう
めロバに
のって
そうげ
んのはな
もうすぐ
ひらきそうだ

A2
ゆれる
たい(よう)
からだを
あずけ
(りょ)うて
ひろげて
かざみの
とりに
なろう

B1
たびの
と(ちゅ)う
おいし(そう)
なみが
ひとつ
みえたら
とまって
ひろおう

S1
からっぽの
うつわに
たくさんの
みずくみ
のもう

たりなくて
いいのさ
なくしても
いいのさ
いまは


すれちがう
ひとには
はにかんで
てまねき
わけあおう


C1
ねむるまえ
いつでも
あのひびが
きこえる
まどろみの
なみまで
ぼんやりと
ながれる


A3
(さあ)
たびに
ゆこう
なれてなくて
いいさ
ゆっくり

(さあ)
たびに
でよう
ぼくもロバも
きみもみんな
いっ(しょ)さ

A4
(さあ)
たびにでよう
バタつきパン
やけた
ベー(コン)
くわえ
なんだか
けしき
はうる
むけれど

(さあ)
たびをつ
づけ(よう)
こころが
わらうときは
うたおう

(ああ)

D1
はるのかわ
なつのやま
あきに
ふゆに
ぼくら
はめぐる

A5
(さあ)
たびをつ
づけ(よう)
たづなの
ほうへ
いきた
いほうへ