朧街の上 藍く光彩の波が漂う
跳ねる粒と黒南風に
「溶けて溶けて」願って
目を伏せた

帳を織ろす貴方の下でだけ
今日に停まっていられる
浮けたらいいな
宇宙にでも行こうか
目が覚めたら
きっと
忘憂

流れていく虚空の中に
ひとつも同じは無いはずなのに
仄日が眠れば
変わらない晦冥で
微笑んでくれる
誘う指先は陰た儘


霞硝子の向こう 卯の花が世界をひそめてる
吸い込まれた人鳴りが
「深く深く」落ちる
夢路の底

揺り籠をあやす腕の中でだけ
息を掬い上げられる
沈めたらいいな
深海に連れて行って
暁を払えば
すぐに
さよなら

崩れていく現実の中で
柔らかい幻触に包まれても
旭日が灯れば
隣にはもういない
したむ情と恋を
連れ去って消えた かはたれ


盈ちる輪郭に繭をかざして
佳宵の羽織を纏いたい
傍にいさせて

流れていく虚空の中に
ひとつも同じは無いはずなのに
仄日が眠れば
変わらない晦冥で
微笑んでくれる
誘う指先は陰た儘
触れる口付けは優しい儘


歯車の馳せる音
目白の歌
望んでいないのに
彼を忘れる白が来る

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
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マグノリアココ

夜に恋した少女の詩

閲覧数:201

投稿日:2020/05/26 01:49:03

文字数:469文字

カテゴリ:歌詞

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