工場から聞こえてきた 終業のベルが
一日の終わりを告げるように響いてる
"また明日"って ぼくらは
言えていたんだ ためらいも 疑いもなしに
何が変わっていって 何が怖くなって
どうして ここにいるのを選んだろう?
いつだって 答えはなくて
どうしたって 不安になって
こんな夕暮れには 道に迷うよ
夕暮れ色に染まった
合言葉で 扉が開いて
思い出があふれ出した
やわらかく 夕闇と混ざり合って
愛おしい 過ぎた日々は
ほこりまみれ 歪に曲がって
美しい事ばかりじゃ
書き上げられない物語
夕映えを待ち望んだ ぼくらの影は
公園を裂くように 長く伸びていって
照り返した赤い世界が
取り残された 記憶に語りかけてる
夕暮れ色に染まった
懐かしい帰り道をたどって
振り返る日々に なにか
置き忘れたような気がしていた
思い出どおりにきれいな
景色なんて 見当たらなくって
美しい言葉だけじゃ 綴れない記憶でも
なくしたくないエピソードばかり
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