白く染まってゆく街をずっと見つめてる
今までそばにいた君を想いながら
静かに積もってゆく瞬間(とき)はまるで永遠で
どんな痛みも感じない
―何も感じたくない
きみのみぎて ぼくのみぎて
ぬくもりさえ つたわらない
行き場のない 繋いだ手を
そっと、離した
ふわり ふわり 舞う花を
僕は君のそばで見ていた
清く、柔く舞う花は
僕の手のひらで消えてゆく
神様がいるなら僕はきっと願うだろう
「大好きだったあの日にもう一度戻して」と
ひかりのない きみのひとみ
みつめてても まじわらない
君が見てる 先に僕は
どこにもいない
ひらり ひらり 舞い落ちた
花の冷たさを感じてる
そばで眠る君の手も
同じ冷たさを纏って
電子音、鳴り響く明け方の空
―その音が君と僕の終わりを告げた
君がずっと待っていた季節を今一人で生きてる
僕がずっと待っていた景色はもう君に届かない
ふわり ふわり 舞う花が
そっと、音もなく消えてゆく
最期に見せた微笑みも
僕の目の前で消えてゆく
白く染まってゆく街を一人見つめてる
もう二度と戻らない面影を探してた
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