十五の夜に迎えにくると 約束残し その鬼は去る
業深きその邪眼の先に 無邪気に笑う小さき躯
人知れずこの隠れ里に 儚く育つ幼い生命
十五の夜に鬼の居ぬ間に 何処へなりとさあお行きなさい
燃え盛る焦げた大地へと 思い出と火の粉が舞い散る
すべからく人は誰も彼も 焔となりて散りゆく星
十五の夜に迎えにくると 約束通り さあ鬼が来る
童子は齢迎えずして 天命尽きてその影はなし
業深きその邪眼の先に 焔に揺れるあの山里よ
十五の夜に鬼が去る後 昔噺を継ぐ者はなし
燃え盛る瞳の奥へと 映る色は絶望か希望か
どこまでも人は誰も彼も 縁となりて去りゆく風
たとえ暗闇で手を伸ばし掴み取った明日が
誰かの手の上の紛い物だとしても
その運命に抗ひ給へ 実らずと知る徒花のように
燃え盛る焦げた大地へと 思い出と火の粉が舞い散る
すべからく人は誰も彼も 焔となりて散りゆく星
燃え盛る瞳の奥へと 映る色は絶望か希望か
どこまでも人は誰も彼も 縁となりて去りゆく風
十五の夜に迎えにくると 約束通り さあ鬼が来る
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