目に見えるものの全てが　僕を殺したがって見えたんだ
そんな妄想をたまらず　紙に書き出した

形にもできない弱さを　歌うあいつがずっと憎かった
他人は全部偽物だ　僕を殺せやしない

期待はどうしようもないほどに奥の方に　僕を書き連ねた頭の中
どうして君がいるんだ　なあもう　どうしても消えやしないんだ

どうだっていいんだろう　僕の全部捨てちゃったんだからさ
この思いも　本当になれないんだ

もう　わかってるんだよ　全部置いて逃げ出したんだ
滑稽だって笑ってくんないかな


目に見えるものの全てに意味などないと気付いたとしても
わからないことはかわらない　考えるのもやめれない

現実を受け入れないから　滲んだ視界で自己陶酔
自分のためだけの涙じゃ　君を殺せやしない

屋上　ひとりきりの青　足をかけて見下ろした景色が酷く綺麗で
君を好きになれたんだ　この手一つもいらない君を

忘れられないよ　どこか遠く連れ去ってくれよ
あの情動だってどうせ期限付きだから

なあ、わかってるんだよ　あの夕景も嘘じゃないんだろ
戻れない赤に目がくらんじゃったんだ


どうだっていいんだよ　君も全部どうだっていいよ
そう思えたらな


わかってるんだよ


もうどうだっていいんだって　言い聞かせても全部見失えないんだ
わかってるんだよ　認めたいだけなんだ

どうだっていいんだよ　いくつ書いてもわからないままだ
戻れないからさ　今日を笑っている

戻れないから　今日も音に縋ってる