１,転がる荷馬車のタイヤにあわせて
　 どこへ行くわけでもないけど急ぎ足
　 黒猫従えた誰かさんが呟く
　 背理の抒情詩有言を嗤う

　 片目隠したアニキが笑ってる
　 「ここにはなんにもありゃしないよ」だなんて
　 ゴロツキだらけの退廃した路地裏
　 欲しいものがあるなら手を伸ばせ、そら

　 切れかけた電灯の点滅あわせて
　 キレかけた親父の罵倒でダンスをワン、ツー

　 なんだかかんだか崩れてくようなおかしな気持ちで
　 常識なんかくそくらえ 同意の同士に倣う
　 なんだかかんだかどうでもいいかな　アイヤイヤイヤイヤ
　 生きていけるだけで大満足さ

　 なんだかかんだか崩れてくみたいな奇妙な感覚で
　 ケ嫌い娼婦は脳内麻薬に自己陶酔
　 足りないパーツは気にしちゃ負けなのさ
　 笑えりゃそれでいい

２,錆びた門の鍵をぶっ壊して
　 ポッケの中のチョコレィトをばら撒いてやれ
　 群がる蝿はとりあえず踏みつけろ
　 敏感な感情観念舌なめずりして

　 盗まれたのは綺麗なままのアタシの平凡
　 なら盗んでやろうさ死んだ道化師の心臓を
　 どっかの学者は縷々説明しなさったそうで
　 「やられたらやり返せ」とか記憶有耶無耶

　 なんだかかんだか崩れてくような足元で
　 不安もなにもかも全部捨て去れ
　 なんだかかんだかどうでもいいかな　アイヤイヤイヤ
　 生きていくためなら迷ってらんない

　 なんだかかんだか崩れてくような奇妙な感覚で
　 考えるの辞めたら楽になれるのかな
　 本性ズル剥け本能重視パラサイト
　 脳髄充満パラノイア、イヤイヤ