また身体を壊したとか
無理が利かなくなったとか
僕はどうして忘れてしまう
この命が限りあること

順番がいずれ来るなんてさ
当たり前のことなのに

今はただ君を置いて
死ぬのが怖いよ　どれだけ傷つくだろう
好きなものだけ並べて
いつ死んでもいいって言えたあの頃には
僕はもう戻れない

何となくさ　思っていた
ラストシーンはもっともっと先と
何となくさ　まだ大丈夫
途中退場なんてないだろ

そこかしこで毎日誰かが逝く
その列に僕もいるのに

今はただ君を置いて
死ぬのが怖いよ　どれだけ傷つくだろう
君に何も渡せずに
空白だけ残して　喪失だけ与えて
消えるなんて駄目だろ

ああ　時間はまだ
幾らでも残ってると　馬鹿だよな
ほんの少し寄り掛かってもいいかな

僕はどうして忘れていたの
この体温が限りあること

今はただ君のそばで
笑ったり泣いたり　そんな日々が愛しいよ
いつか終わってしまう命で
隣にいさせてよ　その手を握っていたいの
温もり伝わるように