渦巻く流れに身を委ね
クラゲと共に波間を泳ぐ
ゆらりゆらりと右へ左へ
伝わる温度
ぬるくツメタク色を変えてく

サンセット沈まないで
独りぼっちの夜が始まる
漁火の夢に誘われ
もう引き返せない
ここはどこ？

黒に染まった時空で
何かに包まれ落ちていく
底なしの深海へ
沈みゆくこの身体は
誰にも見つけられず
独り朽ちていくのだろうか

静かに糸引くマーメイド
気泡の行方に手を伸ばす
ついに掴んだ夢の断片
溶けた幻想
いとも容易く消えてしまった

サンライズ早くきてよ
鳥と一緒に空を飛びたい
アンコウの嘘に誘われ
もう引き返せない
さようなら

弱く見えてた希望は
形を変えて夢を描く
いつしかよりも強く

黒に染まった時空で
光に包まれ落ちていく
底なしの深海へ
沈みゆくこの身体は
確かな色を帯びて
独り静かに落ちていく
ひとつの色を胸に
君のところへ落ちていく