私は踊る
ひたすら踊る
アナタだけのために
アナタだけのために

私は生まれたこの町で
ひっそりたたずむ人形屋
私が生まれたその時に
アナタはこう言ったよね?

「おはよう。」

私が生まれて数年目
ここは街の広場の舞台上
私はお金持ちに雇われて
華が舞う中踊り狂う

それから数十年がたち
街の雰囲気がらりと変わり
人形なんて古い時代
私は必要とされなくなった

みんながいうの
「おやすみ。」
「ありがとう。」
そんな言葉聞きたくないのに

そんなある日
双子の兄妹
道端にいた私を拾い
嬉しそうに笑ったの

「お人形さん可愛いね」

私はいま
アナタ達のために踊る
踊り続ける
お願いだから
ずっと踊らせていて
お願いだから

また数十年
私の姿はぼろぼろで
体が動かなくなってきた

双子の兄妹も大きくなって
私なんか忘れただろう

ついに体が動かなくなった
そのとき聞こえた気がしたの

「ありがとう。」
「おやすみ。」

聞きたくない言葉のはずなのに
なぜかそのときは嬉しかった

「おやすみなさい・・・。」

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • 作者の氏名を表示して下さい

私は人形-踊り狂うの-


駄文失礼(-ω-)
人形はそれぞれが考える人形で
お願いします。

閲覧数:180

投稿日:2008/06/11 01:57:02

文字数:462文字

カテゴリ:その他

  • コメント2

  • 関連動画0

  • yuki0412

    yuki0412

    その他


    ありがとうございます(´`)

    2008/06/12 00:15:17

  • trois

    trois

    ご意見・ご感想

     いいですね、好きな世界観です!
     私には曲なんて書けませんが、だれか素敵な作曲家さんの目に留まって、メロディがついたものを聞いてみたいです。

    2008/06/11 04:48:51

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