昼中に召す off.vocal
昼中に召す BPM112
海辺の砂の匂いがする
君の肌をキャンバスにして
蒼い絵具でこぼした夢
反射する 昼中の月
心臓は海星の象
浅く光る 波間に歌う
突き当たる胸の裏側で
反響する さざなみの声
君から還る波が
足裏を浚ってゆく
彼方までゆこうと誘うには
まだ繋いだ手が温すぎて
こんな温度じゃ 奪われてしまう
月が操る海の果てまで
貝殻を一枚浮かべて
いつかゆこうと ゆこうと言いたい
睫毛の中を遊んでいる
虹の粒が眸に落ちる
惑星に星が降るように
反映する 七色の影
僕からはしる波が
君の背を岸とする
何もかも知り尽くしあうには
僕らの言葉は少なくて
些細な音で 拐われてしまう
夜がこの目を黒で覆っても
唇に三日月を描いて
君がわかると わかると言いたい
何もかも越えると謳うには
僕らの想いは淡すぎて
嘘になるから 干からびてしまう
愛と呼ぶには遠く小さく
だからまだ夢と名づけて
この昼中に 君と揺れるだけ
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