赤紫の風船が
私の前で 小さく揺れた
乾いた唇 滴る唾液
私の脳が溶けるように
煌めく優しい時間の中で
永遠の果てを 見た気になって
君が吐き出した 言葉の端を
見落としてしまっていた
穏やかな心
真っ白な狂気が 私を包む
玉ねぎ 人参 じゃがいも お肉
そして私と 君がいて
そんな予定の 12時丁度
包丁を磨いだ 静かな午後
頭の中のエンドルフィン
五感と心 曇らせていく
君の飼い猫と 4月の香り
予定通りに今日を過ごす
もう脈打たない冷たい身体
最期にひとつに なりたくなって
少しだけ変えた 午後の予定は
不要になった牛肉
密やかな心
透明な記憶が 私を包む
玉ねぎ 人参 じゃがいも お肉
そして私と 猫がいて
カレーライスと 小さな君が
私に流れる 静かな午後
汚物と 包丁 ロープと お皿
そして私と 猫がいて
体内の君と 昔の夢が
涙に変わった 静かな午後
赤紫の風船が
私の前で 小さく揺れた
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