Isolation Tank


セピア色 染まる約束を
鋏で切り裂いてバラバラに
あなたがくれた言葉すらも
ただのひとつも覚えていない

やがて 心臓は唄を奏でる
ルララ 旋律が零れ落ちる
やがて 意識は大気に溶けゆく
ルララ 私は今 落ちているの

背中から生えた羽なんて
とっとと棄ててしまえばいいからさ
私は今さら自由だと
少し戸惑ってみたり

ほら

錐揉み回転 一回転
あなたのことすら忘れるわ
零から始まるだけの
ちょっぴり悲しい物語(おはなし)


錆びついた空 夕闇と
輪を描いて飛ぶ 渡り鳥
帰る場所なんか無くなったら
きっともう怖くないだろうね

踊ろう この孤独と手を繋いで
ルララ 鼻歌を歌いながら
踊ろう 永遠を足元に見て
ルララ ひとり空を落ちていくの

理由を探す意味なんて
誰かに言ったら笑われるさ
それならいっそ私と
∞(むげん)の音を辿ろう

ほら

錐揉み回転 一回転
あなたはすでに夢の中
この声が聞こえたなら
無言のまま笑って


『 棺(はこ)の中に何も無いの 』
棘だらけのリグレット
羽のもげた囁きだけ
響き渡るこの部屋


無声映画の断片を
何度も何度も巻き戻し
私は今も見ている
あなたの記憶を見てる

錐揉み回転 一回転
ふたりは今日も夢の中
真実を上手く言えずに
無言のまま笑う

[ ...and Repeat(もういっかい) ]

錐揉み回転 一回転
あなたのことすら忘れるわ
零から始まるだけの
ちょっぴり悲しい物語(おはなし)

ねえ

錐揉み回転 一回転
ふたりは今日も"空(から)"の中
グルグル回って落ちる
『 其処には誰も居ない 』


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せぴあいろ そまるやくそくを
はさみで きりさいて ばらばらに
あなたがくれた ことばすらも
ただの ひとつも おぼえていない

やがて しんぞうは うたをかなでる
るらら せんりつが こぼれおちる
やがて いしきは たいきにとけゆく
るらら わたしは いま おちているの

せなかからはえた はねなんて
とっととすててしまえば いいからさ
わたしはいまさら じゆうだと
すこし とまどってみたり

ほら

きりもみかいてん いっかいてん
あなたのことすら わすれるわ
ぜろからはじまるだけの
ちょっぴりかなしい おはなし


さびついたそら ゆうやみと
わをえがいてとぶ わたりどり
かえるばしょなんか なくなったら
きっと もうこわく ないだろうね

おどろう このこどくと てをつないで
るらら はなうたを うたいながら
おどろう えいえんを あしもとにみて
るらら ひとりそらを おちていくの

りゆうをさがす いみなんて
だれかに いったら わらわれるさ
それならいっそ わたしと
むげんのおとを たどろう

ほら

きりもみかいてん いっかいてん
あなたは すでに ゆめのなか
このこえが きこえたなら
むごんのまま わらって


はこのなかに なにもないの
とげだらけの りぐれっと
はねのもげた ささやきだけ
ひびきわたる このへや


むせいえいがの だんぺんを
なんども なんどもまきもどし
わたしはいまも みている
あなたのきおくを みてる

きりもみかいてん いっかいてん
ふたりは きょうも ゆめのなか
しんじつを うまくいえずに
むごんの ままわらう

(もういっかい)

きりもみかいてん いっかいてん
あなたのことすら わすれるわ
ぜろから はじまる だけの
ちょっぴり かなしい おはなし

ねえ

きりもみかいてん いっかいてん
ふたりは きょうも からのなか
ぐるぐるまわって おちる
そこには だれも いない

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

■Isolation Tank

ちょちょりんさんの 【歌詞募集】一緒に負の世界に行ってみませんか?【絵師募集】への応募作です。

http://piapro.jp/t/3DYZ

@歌詞について
Isolation Tank(あいそれーしょんたんく)というのは、カプセルの中に液体を入れて浮かび、感覚を遮蔽するリラクゼーション法?だそうで。
そこに入ると自分の体が何もない所に浮かんでいるような気になるとかならないとか(どっちやねん)。
とある小説で初めてこれのこと知りましたが、ちょっとやってみたくなりますね。

2014/06/08
一点表記変更しました。読みは変わってません。
箱の中に何も無いの→棺の中に何も無いの
(はこのなかになにもないの)

閲覧数:133

投稿日:2014/06/08 12:07:13

文字数:1,564文字

カテゴリ:歌詞

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