久しぶりに夢を見た
幼いころの思い出を

あのころ
周りの音全てが雑音(ノイズ)だった
何も聞きたくなくて
私は耳をふさいだ

ある日
きれいな音を聞いた
雑音(ノイズ)しか聞こえなかった私の耳に
あたたかいやさしい音が響いた
心がすっと軽くなるような
やわらかいあなたの声だった

歌うように言葉をつむぐその声が
私の心を優しくつつむ
詩のようにつむがれた言葉は
あなたがかけた魔法のようで
私の心を満たしてくれた

私は今大人になって
まだ見ぬ未来(あす)へ歩き出す

あれから
何度も心が折れそうだった
あきらめかけたり
くじけそうにもなった

だけど
そのたび音を聞いた
私を励ましてくれたあなたの言葉が
幻なのにはっきりとした音が響いた
あなたはそばにいなかったけれど
あなたの言葉は私の心の中にあった

歌うように言葉をつむぐその声が
確かに私を見守って
詩のようにつむがれた言葉は
何度も私に力をくれた
あなたのおかげで満たされた

あなたの言葉はこれからも
私の中に生き続け
あなたの声は今日もまた
弱い私を支えてくれる
あなたがいたから私がいる

いつかあなたに会えたなら
この気持ちを伝えたい

「ありがとう」『ありがとう』

あなたは笑ってくれるのかな？