体温を委ねて 口づけを交わした
微睡を共にしてさ 少しの笑みを溢してた
夜の隙間に 日々の浮間に
犯した過ちを重ねていくの

「君を追い求めたんだよ」
「君に恋焦がれたんだよ」
想いは交差して バラバラ
どんな色めいた言葉も
体を重ねた事実も
興味なんてないからさ
堕つかれ

「君が悪いんだよ」なんて言われても
酒に酔い 淡い恋 許したの君じゃん
「気味が悪いんだよ」傷ついちゃうな
これでも今は素面のつもりだよ
不気味な黒猫でしょ　
ニャニャニャ

唇の温度に 目をくらませた
ワインもビールも酒ならば
酔えればなんでも構わない
夜中彷徨い 月夜の雲に
隠した嘘を継ぎ接いでいく

「僕が一番なんでしょ？」
「僕を愛してたんでしょ？」
根拠のない言の葉は ガラクタ

継ぎ接いだ欺瞞の中に
ひっそり隠した本音を
暴かれたくないのなら
踊れ

「大好きなんだよ」なんて言われても
夜の恋 夜の行為 熱は冷めて消えた
「嘘つき」だなんて傷ついちゃうな
インスタントな恋で充分なのさ
欲望の飼い犬が
ワンワンワン

いじらしいあの日の僕が
消し去りたい過去の記憶が
欲と僕を より遠く 夜の奥まで連れていく
過ちを犯した僕が
思い出になっていた記録が
打ち付けた罪の音を泥の中で眠らせる

(あの日の僕が 捨てた気持ちはどうか
貪った罪の味 吐き出した好きの価値
あの日の僕が ついた嘘よどうか
おもいおもいの重い想いも発散して消えていけ)

「君が一番なんだよ」
「あれは遊びなんだよ」
チグハグな弁明 半端だ
手放して気づいた価値も
羨んだあの日の価値も
同額だって気づけたら
堕つかれ

「君が悪いんだよ」なんて言われても
酒に酔い あわい恋 許したの君じゃん
「気味が悪いんだよ」傷ついちゃうな
これでも今は素面のつもりだよ
今夜はまだ呑んでない

被害者の顔 よく似合うね
うるんだ目 赤い頬
とっても綺麗だ
涙の跡につけこんでみた
今夜のこともほら許してよ
酒に身を委ねて

パッパッパッパッ
甘く問いかける
パッパッパッパッ
舌を這わせて
パッパッパッパッ
心射止める
やっぱっぱっぱ
簡単じゃん