夏の日、晴れない曇り空
汗すらかかない暑くもないから
生命活動とやらを僕はしている?
生きてはいるよ。身体はね
相手にされないからさ されど去れない
空いた間に一人話しかける

「居るんだろ、君」
「要るよ、君よりは」

見えない君と会話
お悔やみ申し上げますの新聞読んだよ
僕より人の心に残っているそうだ
僕もそうありたかった

そうそれ聡明に存在証明
たしかにここに居るんだ。
居るよね!?
要らないなんてさ、言わないで
言葉の縄に首が絞まるの
あぁまるで声が出ないや

晴れない、暗い雨は降らない
雲に遮られた太陽に恨めしげ
影すら見えない僕に意味ない?
幽霊か。君が羨ましい
葬式はあげられたかい 火葬かいそうかい
仮想する死後は今と変わらないさ

生きている「だけ」の僕と
死んじゃった「だけ」の幽霊

君は言う、生きてるだけで羨ましい
「僕だって生きたかった」
誰だって死にたくはなかっただろうね
最初から死んでいるような僕は?

もう盲目妄想朦朧
たしかに君は生きてるんだ。
心の中でね!
心でもいいよ、憶えられれば
嫉妬の海で酸素が足りない
さぁまるで溺死のようだ

君は見えない、生きてた。みんな知ってるさ
僕は見えない、生きてる。誰も忘れてる
ないもの強請りしか出来ないのさ
夏の日の午後
喧しく鳴く蝉を殺した

僕の君の夏が終わった

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幽霊と僕は蝉を殺した

割と人に構われたい人です。

閲覧数:181

投稿日:2013/07/15 14:04:38

文字数:577文字

カテゴリ:歌詞

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