この闇から抜け出すために・・・(やや手直し)

見上げた暗い空 ぽっかり空いた月見て
「あそこからきっとこの闇を抜け出す事ができる」

そう呟いたのは 白い服着た男
「あそこまで行くにはどうしたらいいんだろう?」

周りを見渡して気付く そこら中に
積まれた瓦礫 「あれを使おう!」

瓦礫を積み上げて 空に浮かぶ月 目指す
積み重なる瓦礫の中 「もっと上まで」
無謀にも似た行為 それでも目指さずには居られない
男はただ瓦礫を 運んでは積み重ねる

高く 高く 何処までも やがては届くと信じ
「あと少しだ、届く。きっと届く。この暗闇ともおさらばさ!」

そう呟いたのは しろい顔した男
瓦礫の山で さらに上 見上げていた

やがて 月に手が届きそうな程
高く積み上げられた瓦礫の山
男はその上で手を伸ばす
「あと少し、もう少しで届く。」
そう呟くも どこまで積んでも届かない
「なんで、なんで届かないんだ!」
その声も闇に溶けて消えていく

月の淵に手を伸ばし 届くかと思った瞬間
積まれただけの瓦礫の山 無残にも崩れ落ちた
男は月に手を伸ばしたまま そのまま落ちてゆく
「あと少しだったのに、後少しでこの闇から抜け出せたのに・・・」

闇が消え光が差し込む 覗きこむ小さな顔
おもちゃ箱の中 崩れたおもちゃの山 その上に横たわるのは
白い服着た 白い顔した 男の人形・・・

ライセンス

  • 非営利目的に限ります

この闇から抜け出すために・・・

多分、高校の時の作品。少し手直しをしてみた。
文法も今よりおかしいw

月=おもちゃ箱の穴という解釈です。

前のバージョンに、昔書いたままの歌詞も載せましたf^^;)

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投稿日:2009/03/28 21:58:52

文字数:591文字

カテゴリ:歌詞

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