山吹色に 塗りつぶされた
街灯がただ 無機質に並ぶ
表情のない 交差する角
感情のない 矛盾するイド
聞こえるはずのない 迫る足音
見えるはずのない 迫りくる影
忘れたはずの 曖昧な顔
不気味に笑う 真夜中の月
ガラスの窓に 映る自分が
指し示すのは 正気の境界
崩れる秩序 曲がる理性と
ぐるぐる回る 濡れた足跡
丑三つ時の 踏切の音
不気味に笑う 赤目の鴉
深い霧に包まれ 迷いこんだ歪な路地で
誰か囁く声に惹かれ 沈むよどみへ沈む
木の葉を揺らす 夜風に乗って
流れる砂が 背中を押して
見知らぬ道へ 踏み出すエゴと
過去から響く 背反のエコー
変わらないままの 赤信号と
突然途切れた 消えた白線
暗闇にたたずむ 通行止めが
立ちふさがって 出口などない悪夢
溶けて崩れてゆく 空の星が降り注いで
裂けてひび割れてゆく 嘘だらけの街が落ちて
沈む深い奥底へ沈む 溶けて消えゆくように
眠る深い眠りの淵へ 還るゼロへと還る
深い霧に包まれ 迷いこんだ歪な路地で
誰か囁く声に惹かれ 沈むよどみへ沈む
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【SAKI AI】よどみへ沈む
陰鬱三拍子ロック
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