もう貴方じゃないアナタなら いらないよ
ついた分だけ重ねた嘘は
まるで夜に紛れたのだと
笑う貴方がいた日々を
私は呪ってしまうのだろう
アサハカだねと、貴方は言った。
幻ですよと、アナタが言った。
あぁ、貴方を思う私は舞い散る蝶のように毒づいて
あぁ、私を飼い殺したアナタの指先は甘く切ない罪の果実と化すのでしょう
犯した分だけ捨て去る愛は
まるで無垢に魅入られたのだと
笑うアナタがいる日々を
私は幸せだと思うのだろう
無邪気だねと、アナタが言った。
散ったのですよと、貴方は言った。
あぁ、アナタを思う私は朽ち逝く時間さえ愛おしく
あぁ、私を絞め殺した貴方の指先は囁く言葉さえ綴れないのでしょう
泣いてみせてと、貴方は言った。
笑ってみせてと、アナタが言った。
死んでみせてと、貴方は言った。
嘘ですよと、アナタが言った。
あぁ、貴方を思う私は舞い散る蝶のように毒づいて
あぁ、私を飼い殺したアナタの指先は甘く切ない罪の意識だと
あぁ、アナタを呪う私は一瞬にして消え去る幻のごとく
あぁ、私と共に朽ち逝くアナタはすでに死んでいたのでしょう
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