―ボクは君といられればよかったから。
つばさがほしいのなら、ボクのをあげるよ―

嘗て、空を支配した鳥。幸運を呼んだ
嘗て、空を支配した鳥。僕らはその末裔
青い翼、僕らの背に一枚ずつ
僕らは二人で一人、半人前の青い鳥

ある日、心優しいきみが言った
空を飛びたいの、と悲しそうな声で
僕らは二人で一人、半人前の青い鳥
一人では空を飛べないから

翼が欲しいときみが言う
悲しそうに悔しそうに空を仰いで
翼が欲しい、ときみは言う
苦しそうに憎々しげに空を睨んで

嘗て、空を支配した鳥。幸運を呼んだ
嘗て、空を支配した鳥。僕らはその末裔
青い翼、僕らの背に一枚ずつ
僕らは二人で一人、半人前の青い鳥

ある日、決意を込めて僕は言った
翼をあげるよ、と震えないように
僕らは二人で一人、半人前の青い鳥
一人ではそらを飛べないけど

―大丈夫、ボクの翼をあげる。
片翼では飛べないだろう?だから―

きみの背中に、一対の青い翼
ソレで飛べるね、よかったね
きみが離れていくのを見送って
空からは青い羽根が一枚落ちた



ああ、なんだか、眠く


ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

羽無しの青い鳥


二部作の二作目。病んでる弟サイド。

閲覧数:38

投稿日:2010/07/29 11:41:13

文字数:473文字

カテゴリ:歌詞

クリップボードにコピーしました