夏に見た　夢のはなし
空に浮かんでいた　僕の命が
ふわふわり　雲に乗る君と
出会えたから　夏の空が生まれた

夢に見た　夏だった
蝉時雨永久に　木々の葉そよぐ
夏の陽の　下で泣いている
みんな　どこへ行ったの

あなただけ　立っていた
無邪気な笑顔が　光る水辺で
手をつなぎ　全て忘れたふり
陽の沈む頃に　はじめよう

遥か空で　弾けた花火
隣で　息をする君が
きれいと　微笑む　そんな空の下
夢のような時間だと
夢の中で思っている

気付いてた　最初から
陽炎のように確かじゃないことを
あなたの手　もう握れないや
祭り終わりに　さようなら

覚めた夏の　長い長い夢
あなたは　遠くの空で
後悔し続けているのでしょう
出口のない迷路の中で
答え　探し続けている

音のない　まるで空想みたい
僕らは　過去を　生きていたのか
遠くの空で咲いていた　花火を
もう思い出せないことに
ホロリ　涙流した

遥か空で　弾けた花火
空の彼方で　かがやく君も
みているのかな　ふと思った
夢のような時間だと　今の
世界から思っている