暗い暗い埃まみれの地下室に
隙間なく
並ぶ本棚の奥の方
一冊の題名のない本に
そっと手を伸ばす少女
表紙は開かれた
気がつけば見た事のない場所にいた
昔々読んでもらった絵本の
物語に出てくるような
そんな場所
この物語の続きはどうだったかしら
彼女は思い描く
誰も知らない彼女だけの場所
誰も見れない彼女だけの夢
自由な世界
私が望む世界
この物語は
誰が綴った物語?
白いページはめくられていく
文字は綴られた
深く深く長いまどろみの中で
誰もいない
彼女はひとりぼっち
寂しいのは嫌だ寂しいのは嫌だ
この物語には
誰が登場するのか
彼女は思い描く
誰も知らない彼女だけの空
誰も見れない彼女だけの色
不思議な世界
私が作る世界
この物語は
私だけの物語
黒い文字に埋め尽くされる
ページはめくられた
誰も知らない彼女だけの歌
誰も見れない彼女だけの夢
この物語が完成するまで
彼女は決して目覚める事はない
この最後を決めるのは彼女だ
だんだんと薄れていく
意識の中で
もう止められない
さあ、次は誰を誘おうか
もうすぐストーリーは終わる
タイトルは記された・・・
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