虹を渡れ

虹を渡れ
生まれたここで生きるにはいろいろと持ちすぎた
夢を見て目覚めた赤子
いつまでしがみついて泣いている？

ゆりかごの頭上で回る
オモチャの世界を信じたんだろう？
さあ起きろ
夢で見たようなマヌケな歩き方で踏み出せよ

一歩ずつ、さあ

虹を渡ったその先がきっとキミの場所だから
歩いていくんだ
何も持たず前だけをただ見て
虹を渡ったその先できっと誰かが待っているから
握ったその手を伸ばせ

虹を渡れ
生まれた場所をさよならして即座につまづいた
地図もない灯火もない
誰かの足跡だけ伸びていた

さあ行けよ
道は自由だ
虹の足はどこかに降りている
一歩目を踏み出さなきゃな
ここで見回すのは終わりにしよう

ああ、どこにあるのだろう
遠く虹は見えているのに届かない

虹は
夢は
キミは
探すものじゃなくてキミの中に

虹を渡ったその先だなんてどこにもなくても
キミの見ていた夢なんだろう？キミが見せてやれよ
キミが作った世界さえもいつか現実に変えていけ
「なんでもできるキミ」なんだから

虹を渡ったその先はもうキミだけの世界だ
ボクはこれ以上進めないさ
迷わずに進めよ
虹を渡ったその先できっと誰かが待っているから
そこで始めよう、物語を――

虹を渡れ
虹を渡れ