霧深い森
縫うような木の根
土を分け入り
もう聞こえない
分かっていますが
あえて言うけど
掴みかけた個性がやはりフェイクと悟るそんなときでも
才能がないよって吐き捨てられたときも
あの子の過去を知ったときだって
望んでた評価じゃないときも
アナタは笑ってた
僕はみてた
笑って、何もなかったように
おはようってただそれだけで
許した
世界の全てを受け入れた
僕はそんなアナタが羨ましかったんだね
脇道に逸れたアナタの夢は境目-ここ-で萎れた
結果論だけどさ、心が無垢すぎた
逆らわなかった
社会の冷たい風を浴びて眠れない夜もあったろう
頭痛がするまで働き詰めの夜もあったろう
泣いてもいいよ 泣いてご覧
気の済むまで
その涙で世界を海に変えてしまえ
その悲鳴で世界の鼓膜を突き破れ
…
もう少しで あと少しで
届きそう 届きそうだった
求めた
求め続けた 最後まで
僕はここでアナタとお別れしなくちゃね
火をつけて
火をつけて
弔辞、夢追い人の森にて
「ワン☆オポ!vol.09」05曲目に収録。
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