霧深い森
縫うような木の根
土を分け入り

もう聞こえない
分かっていますが
あえて言うけど

掴みかけた個性がやはりフェイクと悟るそんなときでも
才能がないよって吐き捨てられたときも
あの子の過去を知ったときだって
望んでた評価じゃないときも
アナタは笑ってた
僕はみてた

笑って、何もなかったように
おはようってただそれだけで
許した
世界の全てを受け入れた
僕はそんなアナタが羨ましかったんだね

脇道に逸れたアナタの夢は境目-ここ-で萎れた
結果論だけどさ、心が無垢すぎた
逆らわなかった
社会の冷たい風を浴びて眠れない夜もあったろう
頭痛がするまで働き詰めの夜もあったろう

泣いてもいいよ 泣いてご覧
気の済むまで

その涙で世界を海に変えてしまえ
その悲鳴で世界の鼓膜を突き破れ


もう少しで あと少しで
届きそう 届きそうだった

求めた
求め続けた 最後まで
僕はここでアナタとお別れしなくちゃね

火をつけて

火をつけて

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

弔辞、夢追い人の森にて

「ワン☆オポ!vol.09」05曲目に収録。

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投稿日:2016/04/28 19:47:58

文字数:425文字

カテゴリ:歌詞

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