A]
四時の 空の模様
淡い 色の好きな
夢を あの子が今
筆を 溶いた 水の ようです
B]
藍白(あいじろ)と 白藍(しろあい)の あいだくらい
完璧な 紺碧(こんぺき)は 仰向かない
遠くには ざわついて からくれなゐ
イッコだけ 燃えていて さみしくない
A]
五時の 古い歌と
雲は 風とぐるで
町に あの子が今
刷毛で 流す 墨の ようです
B]
端っこを くちなしの だんだらだん
ちょうどよく 目にしみる 洗われない
鳥ならば 雀でも たそがれない
どこまでも 前向いて わるびれない
B]
淡紅(あわべに)と 藤鼠(ふじねず)の あいだくらい
とき色は まぶしくて 会いたくない
月白(げっぱく)の 月の下 まだ暮れない
ポツネンと 歩いても しょぼくれない
A']
六時 あの子は今
僕を 照らす 月の ようです
あらら そらね でした …そうです
あわい空
さびしい人のうた
懲りずに夕方の空モチーフです
だんだらだん→「段だら」に響きで「だん」をつけただけ
そらね→空音、うそ
参考:和色大辞典(http://www.colordic.org/w/)
コメント0
関連動画0
ご意見・ご感想