マフラーを巻いた 絵本を書いていた
少女は何も 言わずに笑った
降り積もる音は 痛みに消えていく
幾つもの針 ただ涙伝う

「一緒に星を眺めよう」
渡されたのは小さなクレヨン

見えない空の想像図
馬鹿みたいに僕ら笑っていた
誰かに縋ることもできない
雁字搦めの嘘で頷いた
笑顔はぎこちなくて

塗り潰す夜 汚れた手首
自慢気に言う「星空って言うんだ」
真っ白な部屋に付け足した黒、黄色
消えて困るのは僕だけだろうか

鏡写し窓際に
砕けた月が海に落ちていく

触れない滲む景色は
夢のようで、夢であって、夢でなく
なんて語彙しか出ない役立たず
雁字搦めの明日に躓いた
笑顔はぎこちなくて

目覚めの悪いまま星を消して
隠れた十二時 耳塞いでいる

こんな嘘でしか こんな色でしか
こんな夢でしか 会えない 笑い声
嘘でいい 夢だっていいよ
もう一度会いたくて

「ありがとう」 迫る影を背に
馬鹿みたいにずっと笑っていた
誰かに縋ることもできない
雁字搦めの嘘で頷いた
この絵はぐしゃぐしゃだなぁ

「さよなら」 言えず手を振った
星の少ない病棟にひとり
雁字搦めの明日に迷っても
馬鹿みたいな笑顔でいたいから
さあ描こう 星空想像図

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

星空想像図

じゃこ缶さんの歌詞「星空想像図」に、少し改変を加えさせて頂いた歌詞です。
http://piapro.jp/t/xyVs

閲覧数:311

投稿日:2013/12/12 22:27:08

文字数:519文字

カテゴリ:歌詞

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