手すり越し(カラオケ音源)
手すり越し
作詞作曲:アボカロ
夕暮れに揺れる影の中
父と僕 二人だけの食卓
トマトに塩 肉にケチャップ
異様な香りが心を刺す
笑顔の奥に潜む違和感
壊れた何かが囁いてる
数字が溢れる日々の中で
狂気はじっと待っていた
「いらいらさせるな!」響く怒声
無理やり握られた冷たい手
止められない その視線の先
僕はただ 叫ぶだけだった
ベランダに続く足音が
記憶の中で鋭く刻まれる
手すり越しに見えた空の色
あの日の母と重なる景色
静寂の後に残る声だけ
遠ざかる命と崩れた理性
数字と数字が積み上げてた
全てが音を立てて崩れる
「やめてー!」響く空虚な声
抱えきれない恐怖の刹那
無表情でスマホを握り締め
僕はただ 伝えるだけだった
もしもし 事故が起きたんだと
無機質な声で告げた真実
あの高い空を見上げながら
僕は誰を憎むべきなんだろう
「いらいらさせるな!」消えた声が
耳の奥でまだ響いている
静寂の中で崩れた家族
僕はただ 立ち尽くすだけだった
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