愛想を振りまき笑ってても　悲しみは一つも消えなくて
青色に染まった瞳には　羊雲が泳いでいるだけ
アイソポスの寓話演じきって　何かを手に入れた気になって
ちょっと大きく息吸い込んで　また一つ嘘を吐きだした

誰にも気付かれないメロディ
奏でてるよ

ゆらゆら揺れる世界　僕らを包み込んだ
「次のページでバッドエンドだよ」
オオカミの少年が　鏡の向こう側で
ぽつり呟き睨み続けている
今日も嘘つき、夢の中で眠る

愛されないことに涙して　小鳥の囀りも聞き逃し
灰色に染まった空気には　雨の匂いが漂っている
アイソポスの寓話口にして　何かを生み出した気になって
誰だって僕を見ていない　また一つ嘘を吐きだした

それでも気付かれないメロディ
奏でてるよ　ずっと

くらくら暮れる世界　そよ風が頬撫でる
「次のページが君の墓場だよ」
オオカミの少年が　鏡の向こう側で
微かに笑い、消えていく

ゆらゆら揺れる世界　僕らを包み込んだ
「今のページが正解なんだよ」
オオカミがやってきた！　最後の嘘を吐いて
響くメロディ　叫びのメッセージ
今日も嘘つき、夢の中で眠る