BPM190
名前のないフォルダ
見慣れた木々 公園 街灯 寂れた街
錆び付いた赤ポストに 残った恋文
タラレバなら どうだったって 幸せでしょ
そんな妄想 空想 並べるくらいで
破れた跡 縫って隠した体操服とか
笑い方のクセが強い先生とか
どうして いつまで アルバムの中に閉じ籠っている
汚い後悔 甲高い声 響き渡る臓の音色が
まだこの腐ったジャージのポケットに生きたまま
ねぇ ただ 爛れた両手 フリックだけが上手くなって
もうどうしたって 触れられないな
もう捨て去っちゃって
足りなくなったって
名前のないフォルダみたいに
全部全部 忘れちゃおう
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