孤空
抱き締めてくれる腕を捜して
気づくと遠い空を見ている
忘れられない笑顔があって
思い出すたびに泣きそうになる
叫ぶことも出来ずにただ唇を噛んだ
この手を伸ばし続けていたら
またいつか出会えますか?
今更伝えることなど無い
あなたの前でもきっと僕は
唇を噛み俯くだけ
それでももう一度会いたい
僕はどうやって歌ってた?
あの日も僕は泣いてばかりで
笑い返してやれなかった
ずっと後悔しているんだ
泣いている僕の傍にあなたが
いないことにまだ 慣れないけど
泣きながらでも生きられる僕は
明日も生きていかなきゃいけない
朝目覚めるとあなたが「全部夢だよ」と笑う
そんな夢を見て僕は何度
現実を憎んだか
その笑顔と優しい声と
頭を撫でる手のひらの熱
何もかも思い出せるけど
もう一度だけ会いたいんだ
あなたが優しかったことを
全部無かったことにしたいよ
記憶の中で笑わないで
笑い返してやれないんだ
僕はどうやって歌ってた?
答えを知るのはあなただけ
届かなかった後姿
伸ばした手が下ろせないんだ
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