[プロローグ]
夏を集めた 僕は掠(かす)めた
君と最後の夏を覚悟して
甘夏を嘗めたい蟻のように
君を奪った
[A]
ドロドロに溶かされた地平線
泥沼に投下された地上戦
僕は君を知りながら
君は僕を知らないままで
[A']
飛び立った鳥たちの翼も
鳥だったとしてる僕の手も
君が知らない夏だって
数えきれるほどあるのに
[B]
木漏れ日が熱を帯びて脈打つ僕の指を握る君の手を僕はうまく掴めないまま
[サビ]
気づいてしまった 君は遠くを見ているんだ
プールサイドに溶けていく陽炎のようだ
息づいてしまった 君は遠くにいるようだ
鳥だった僕の手はうまく動くはずないよな
[A]
パラボラに描かれた軌道で
テレボラを探してた季節に
いけるはずなんてないよな
君に出会う前なんて
[C]
いつもと同じフォームで起きて
いつもと同じホームで降りて
いつもと同じ君がいて
いつもと違う僕がいる
[サビ]
気づいてしまった 君は遠くを見つめてるんだ
プールサイドに翔けて行く陰
追うように君を見ていた 久遠のように映る
飛びたった君の手は夢を求めて空を切る
僕の方へ向いて 手を降る君
[D]
"The forever far-off sky.
The forever far-off star.
I know that I cannot catch those forever.
Even if it is so,
I love you forever."
[エピローグ]
甘夏の君に気づいて
一夏に君に恋した
君と最後の夏を覚悟して
甘夏を一口かじって
一夏に一つ挫けた
君は遠くをみてる 僕は君を遠く感じてる
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