記憶の水槽

大嫌いな君の靴 海に沈めてしまって もう
明日には忘れているから きっと君のことなんて

恋をしていた 飴玉のような
いつか溶けてしまうってことも思い出せなくなってさ
溺れていた 海が凍りついた朝のような痛みの中で
目を閉じて

大嫌いな君の靴 海に沈めてしまっても
なにもかも覚えている
ただ、水槽が満ちて溢れ出した

止まった時計の針、二度とは動かない心臓
あの時見えていたはずの景色ですらも灰に消えるような

恋をしていた
最後の記録で、君が煙になって冬の天井に消えてさ
凍りついた私の記憶の水槽は、今でも眠りの中だ

誰も死なない病棟のように、過去の手紙に溺れてしまえ
明日がもう来ないのならば 氷の底でさ
春を夢見るだけ

恋をしている
飴玉のように記憶の海に溶けて、全てが灰色になっても
君が笑って私の選択を許してくれる

二人は水槽で沈んでいく

-さよならが言えないまま 彼女はずっと夢を見て
今日が終わってまた今日が始まる朝でも、笑うだけだった-

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

記憶の水槽

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投稿日:2017/04/24 19:27:41

文字数:439文字

カテゴリ:歌詞

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