喧嘩して
君が拗ねた日のこと

ふたつよっつトンネルに
針が通るよ
僕は君から逃げれず
君は僕に乗った

オレンジピンクきいろと
カラフルなトンネル
僕は糸を抜かれて
君は糸を切った

「これがあたしと君を
繋いでた糸
これがなくなれば
あたしは自由ね」
転落

離れたくないと縋って
泣き喚き音が反響
一人は嫌だ一人は嫌い
僕を置いていかないで
君といたいのねえ

まる星キティや
いろんなかたち
僕のまわりは形だけ
これが欲しいんじゃない

糸で結めばよかった？
君と僕の間
縛ってしまえば
僕らはずっと
離れない

沢山ありすぎるこの世界
僕がどんなに暴れて
抗ったって探したって
君を見つれないの
だって動けないから

寒い寒い
君のいないこの場所で
広い広い
ボタンだらけの場所で
ピンク抱きしめたって
キティ抱きしめたって
意味がないの
僕は僕は
ただ腕を広げて君を待つ

――「君しか駄目なんだ」

だから怒らせた
君に謝らなきゃ

「離れたくない」呟いてみる
声は反響しなかった
一人は嫌だ二人がいい
だって僕らはいつだって
二人でワンセット

「仕方ないな」溜息吐いて
君は糸を結んで
ボタンを布に縫い付ける
僕が君を包めばほら
二人一緒なんだから