とある日の不思議な話
なぜか一枚のトランプが
逃げた　隠れちゃった
あーあ。どうしよう。

「あんな暗いところまでいくかな？」

深い深いくらいくらい
時間をおきすぎた
あまい？

「・・・あまくない？」

あーあ。今日も言いそびれた
思い浮かぶだけのありがとう

こころの奥そこでこそこそと
ざわめきあってるうさぎたち

聞こえないのかな？
聞こえないのかな？

「聞こえないみたいだ。」

一枚の貴方にありがとう
あなたがいなくなっては
始まらない物語がある
たったこれっぽっちのことで
おばあちゃんがくれたドレスも－

－曇り空。

かなしくなった空を見上げ
あなたのことがいとしくて
始まらない物語を書いた
その終わりのページから
こぼれた　ひとつの－

「こんなところにいたんだ。」

さみしかった？
さみしかったよね。
これからはずっと一緒だよ