カーマイン


放課後のチャイム途切れて
西陽が射した美術倉庫
微睡む古いキャンバスに
不意に視線を奪われてた

もう誰が描いたのかさえも
わからないその絵は今も
優しい吐息の詩(うた)を
紡ぐように

カーマイン 鮮やかな紅の景色が
色褪せる前に
こっそり額縁に閉じ込めたまま
立ち去っていった君は誰なの?


右隅のサインに触れて
君の姿に思い馳せた
イニシャルに覚えもなくて
そっとため息を落としてた

何故気付いてしまったんだろう
出会わなければこんな風に
胸締め付ける想いを
知らずにいた

カーマイン 燃え上がる紅葉の景色は
私の視線と
重なり同じ構図を映し出す
あの場所で君も描いていたんだ


繰り返す季節のどこかひとかけらで
二人が選ぶ色

どこまでも抜ける高い空を背にして
秋の風受けて
君と同じ場所に立って見つけた
黄金の光受けた カーマイン


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ほうかごのちゃいむとぎれて
にしびがさしたびじゅつそうこ
まどろむふるいきゃんばすに
ふいにしせんをうばわれてた

もうだれがかいたのかさえも
わからないそのえはいまも
やさしいといきのうたを
つむぐように

かーま(いん) あざやかなくれないのけしきが
いろあせるまえに
こっそりがくぶちにとじこめたまま
たちさっていったきみはだれなの?


みぎすみのさいんにふれて
きみのすがたにおもいはせた
いにしゃるにおぼえもなくて
そっとためいきをおとしてた

なぜきづいてしまったんだろう
であわなければこんなふーに
むねしめつけるおもいを
しらずにいた

かーま(いん) もえあがるこうようのけしきは
わたしのしせんと
かさなりおなじこうずをうつしだす
あのばしょできみもかいていたんだ


くりかえすきせつのどこかひとかけらで
ふたりがえらぶいろ

どこまでもぬけるたかいそらをせにして
あきのかぜうけて
きみとおなじばしょにたってみつけた
おうごんのひかりうけた かーま(いん)

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

■カーマイン

kommさんの【歌詞募集中】タイトル未定【バラードっぽいもの】への応募作です。

http://piapro.jp/t/5qH0

@歌詞について
ちょっと変わった方向で書いてみました。
忘れ去られた絵に恋をした少女のお話。

耳で聞きながら作ったら、かなり音の乗せ方が譜割表記と違っていました(^^;)
たぶん大幅にずれてはいないとは思うのですが、わかりにくい部分があったらすみません。
歌詞の変更、訂正も可です。

2015*12*07
一ヶ所変更しました。
ラストサビ
青い空を→高い空を
2015*12*10
一ヶ所変更しました
ラストサビ
見つめる→見つけた

閲覧数:228

投稿日:2015/12/10 23:03:29

文字数:861文字

カテゴリ:歌詞

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