0時を過ぎた時計の音
秒針の急くままに目を閉じて
冷たい携帯の画面が
体温を蝕む
さよならは案外あっさりで
築いた時間も年月も
今になってみればただの過去
消えてゆくだけ
あなたに笑っていて欲しくて
あなたのために生きてきたけれど
独りよがりだね。私の想いは。
いつまでもそこにあると思ってた。
もう居ないんだね。失ってもなお
部屋に残る面影だけがあるの。
淡々と無機質な街の音
人波に流されるまま目を閉じて
しとしとと降り出した雨が
私の影を濡らす。
愛してるは案外単純で
描いた理想も希望論も
今さら取り戻せない思い出
薄れてゆくだけ
あなたに優しく抱きしめられて
あなたにどこまでも支えられたのに
独りぼっちだね。もうこの世界は。
いつまでも消せないフォルダの中。
もうさよならだね。居なくなってから
あなたの存在の大きさに気づいた。
胸の内を横切るあなたの後姿
耳の奥で響いたあなたの声も
もう戻れないもう届かないの
涙さえ枯れて…
独りぼっちだよ。きっとこれからは。
私だけで歩いて行けるかな
不安で寂しい だけど進まなくちゃ
あなたに縋るだけの私から
独りで生きるの。強く生きてくの。
あなたが褒めてくれた笑顔で。
もう戻れないけどもう会えないけど
あなたを愛してよかった。
ありがとう。
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