暁の花園

＋陳腐な昔話でよろしければドウゾ。

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動画を作ろうとして力尽きました。
気分が向くかイメージイラストとか書いて下さる素敵な方がいらしたら考えます…。うん、考えるだけ。

関連曲→暁の魔法（http://piapro.jp/content/ntxex34d0nqk2eri）


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歪んでしまった暁の魔法
一番初めの物語
遠い昔の、過ちの話


暁の花園


遥かなる遠い昔
美しい町があった
人々は永遠祈り
魔術師に希った

対価ならば望みどおり
”枯れぬ花の咲き誇る”
幸せな邑に永遠の
魔法をかけてくださいな

未熟な魔術師に
過ぎた呪文だった
叶えられぬ願いだった
悲劇の始まりは

秘術には犠牲が要る
そういえば断れる？
期待値は裏切られ
目の前に哀れな生贄

天使のような歌声
愛らしい顔をしてた
身寄りのない貧しい少年
時計塔に住む”花売り”

「春を鬻がずとも
　花が咲くのならば
　この痛みが終わるのなら
　何も怖くはない」

幸せは上辺だけの
まやかしというのなら
願いどおりの魔法ひとつ
叶えて差し上げましょう


彼らが望んだのは、
”枯れぬ花の咲き誇る”
幸せな国

それならば、欲に塗れた
心無い人間など、其処には必要ない。
幸せの定義から外れるもの。

要るのは、
天使と花園。

それで十分でしょう？

（それが叶えられる限界）



”枯れぬ花の咲き誇る”
暁の魔法かけて

人一人いない
永遠の楽園
花に囲まれ安らかに
歌い続けられる


天使の歌声を引き換えに
作り出された楽園

暁の魔術師は
枯れぬ花を一輪摘み
息を吹きかけて
”花の娘”を生みだした

これからの幾星霜
天使が寂しくないように、と



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歪んだ魔法は、長い時をかけて
ゆっくりと、着実に壊れていくけれど。