BPM:114

例えるならば僕は「烏有」
忘れ去られた人で
きっとこのまま匣の中
終わりを迎える

想像の中で山や海を
描く日が過ぎて行く
齢 人に成る頃に僕は
憂き目を飲み込んだ

錆びた扉から漏れ出した風
頰を撫でる

ねぇ言わないでよ これが嘘と
諦めてた外の世界は
僕の気も知らず真っ直ぐにさ
ほら 心を攫う


高鳴る気持ちが抑えきれない
憧れてきた日々に
まだ見ぬ果てを目指して
旅立つとしようか

見たことない物
知らない景色
陶然となる

ねぇ言わないでよ これが嘘と
初めて見た広大な空が
スッと流れゆく一筋の涙で
綾なされる


ねぇ言わないでよ 本当のこと
もう魔法が解けてしまうと
還るべき場所へ 蔦を辿って 


ねぇ言ってくれよ 次があると
どうか僕を実らせてくれ
辛くはないけどもう少しだけ
あぁ まだ
生きたかったな

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
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浮憂紀行

浮憂紀行(ふゆうきこう)の歌詞です。

閲覧数:197

投稿日:2021/10/08 01:45:22

文字数:378文字

カテゴリ:歌詞

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