目隠し　露草に
絡まって　消えそうな　僕は
嘘付き　八月を
そうやって　繰り返す　また

夏服　スカート　揺れる前髪と
はにかむ笑顔を見つめて逸らした
白紙の解答　分からないふりで
震える指先　繰り返すテスト

気怠い午後    机に伏せった君が
窓の向こう　眺めた夏空に　

右斜めの　僕が飛ばしたそれは
入道雲　隠れて映らない

まるでタイムリープ　　
進んで　止まった　針は
昨日 見た景色
繰り返し　やり直し

「今日も長いね」って
ひっそりと笑う君を
このまま見てたい　
曖昧に　揺れている　関係　　

明日も似たようなこと
見惚れる　君の横顔
それなら それでもなんて
喉がただ 熱くて

嘘つき 臆病な夏も
隠した あの日の言葉も
強がり わからないふりも
逸らした目には見えてたのに

何度も 繰り返す夏に
目隠し 答えがあること
光に　反射した君は　　　
文字にできない　プリズムテスト

鳴り終わった チャイム と　放課後教室
右斜めの　僕に振り向く君

続くコンクリート
影法師　並べた　二人
昨日　通った道
繰り返し　照り返し

「今日も暑いね」って
そうやって仰ぐ君を
このまま　見てたい
曖昧な　僕は　今日も

昨日と似たようなこと
見惚れる　君の横顔　
それでも　それしかなんて
言い訳　ばかりが

素直に　なれない　八月
伝えたい　あの日の　言葉も
本当は　触れたい　その手も
嫌でも　目には　見えてたから

何度も　繰り返す　夏に
目隠し　答えを　合わせて　
光に　反射した言葉
君に投げた　プリズムテスト

　
目隠し　露草に
絡まって　消えそうな　僕は
嘘付き　八月を
そうやって　繰り返す　また

何度も　見惚れた横顔
並んで　歩く影法師
見つめて　逸らした瞳が
重なる　その瞬間に

言葉が言葉　飲み込んで
云いたい気持ちも喉に詰まって
夏風二人　巻き込んで
空に飛び出した

ゆっくり落ちてスローモーション
君の目の中　僕が映って
胸を焦がした　夏は終わるの？
　
　　　　　　
嘘つき　臆病な夏も
隠した　あの日の言葉も
強がり　わからないふりも
逸らした目には　見えてたんだろ

何度も　繰り返す夏に
目隠し　答えがあること
光に　反射した君は
文字にできない　プリズムテスト

素直に　なれない八月
伝えたい　あの日の言葉も
本当は　触れたいその手も
嫌でも　目には見えてたから
　
何度も　繰り返す夏に
目隠し　答えを合わせて
瞳に　反射した言葉
プリズムテスト　「君が好きだよ」