生まれたことに意味なんてないよ
だってそんなもんがあるのなら
僕はもっと意義のある暮らしをしてるよ
そうでしょう

生まれることに意思なんてないよ
だってそんなもんがあったなら
僕はきっと異議を唱えてたはずだよ
そうでしょう

ただそこに君がいて　ただそこに愛があって
ただそれだけで僕ができた
ただそれだけの単純な話
ただ

性ホルモンによって活性化された生殖器の内側で
半分こ　半分こ　減数分裂によってつくられた配偶子たちが
不完全なその体の穴を埋めるために　遺伝的　本能的に
兄弟たちと押しあいへしあい見捨てあいして
一心不乱に言う「愛」を消しあい　そして「愛して」
ようやく辿り着くその未知の星の内側へ
んでもってそれがあーなってこーなって
そーなって　ってな具合なんだよね？って
うん　そーだねって

それだけの簡単な話

だからせめて
生きていく理由が欲しいよ
だってそれさえあったなら
僕は君を選ぶらぶはずだよ

そうでしょう