どっちにも歌えない歌
ラララ、ララ
ぽつぽつと君が言葉のない鼻歌を唄う
風に浚われそうな 息の様な 細い声で
綺麗な声なのにもったいないなぁと思いながら
ただ 少し離れて君の後ろを歩くしかないのは
それが悲しい歌だと
知っているから
それは僕らが高校生だった頃に流行った唄
考えずともくちびるに馴染んだ歌詞が
思わず零れぬよう 拳を握りこんで
いっそ声を張り上げて
君から溢れ落ちてしまいそうなそのメロディーを
高らかに
歌ってやれればいいのに
春はどうして
こんなに麗らかであたたかでやわらかくて
少しだけ 淋しいんだろう
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前のバージョンで男の子の写真。
写真はお持ち帰り不可です。
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