猫が舐めた傷の跡が痛みを歌う
爪を立てて抓る左手首は赤い
何も思考止めて空を眺めてみたんだ
爪を研いだ木の根痛々しく残った
青い空 白い雲
黒い毛並みの猫
気まぐれでキレイ好きで
うっとおしく狂おしい
息苦しいのはきっと気のせいだ
誰も居ない世界は楽なんだ
でも猫は寂しがり屋で寒がりで
ぬくもりくれる人達はご主人様。
猫が舐めた冷えたミルク注ぎ込み
遠慮がちに話す心見え透けて
勘に冴えて情に鈍く野生の猫
視線合わすだけで逃げた怖がり屋
軽い声 重い顔
淀んだ空気包む
重い音 軽い物
欲しくて要らなくて
息苦しいのはきっと気のせいだ
誰も居ない世界は楽なんだ
でも猫は寂しがり屋で寒がりで
ぬくもりくれる人達はご主人様。
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