『私の通う塾の前にはお姉さんがいる』

作詞:栖夏



夕方の五時を針が通過すれば
ビルの前にお姉さんが現れる

暑い季節の時もひどい季節の日も
めげずにお客さんをかき集めてる

週に一度私が塾に行く
その日だけしか
私はお姉さんを見てないけれど
私は知っている
お姉さんがどんなに
辛い気持ちで頑張っているかを

道行く人たちに
お姉さんは一生懸命
声をかけるの
冷たくあしらわれても
からかわれても
お姉さんは大人だから泣かないの

冬のお姉さんは寒そうに見える
手袋はしても襟巻はしてない

塾の無い日にビルの前に行った
やっぱりお姉さんは今日も働く

乾燥してしまいそうな
寒い今日この頃
それでもお姉さんは
頑張り続けている
どうしてなんだろう?
そんなに挫けないでいられるのは

最低の賃金で
雇われているお姉さんは
声を荒げる
誰にも分からない
所詮は他人事なんだと
そう言ってこどもたちは笑う


オレンジ色の安物のダウン
いつもそれを羽織っている
私は気づいた それはきっと
こどもと戦う為の無敵の戦闘服


道行く人たちに
お姉さんは負けないで
声をあげるの
虐められても
詰られても
お姉さんは大人だから泣かないの






ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
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私の通う塾の前にはお姉さんがいる

ユニットの方でボツにしたものです。

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投稿日:2011/10/26 18:11:58

文字数:526文字

カテゴリ:歌詞

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