残響絶えぬまま指先で描くのは
陽炎に魅せられた淡い藍色の影
熱るアスファルトに雨音が打ち付ける
バスを待つ二人の声もそこにないまま
傘も持たずに僕等雨に打たれて
この心の余熱も
サヨナラの次の言葉さえも言えずに
僕達は大人になってゆくんだろう
夕立が冷ましたこの微熱と君の体温
廊下ですれ違う視線も合わさぬまま
心のかさぶたもまだ乾かないから
いつかきっと僕等はあの日を想い出し笑い合えるかな
気まずいままの二人の間夏の風が通り過ぎてゆく
青い恋をして悩んでは傷ついて
僕達は大人になってゆくんだろう
寂しげな君の横顔だけが忘れられない
サヨナラの次の言葉さえも言えずに
僕達は大人になってゆくんだろう
夕立が冷ましたこの微熱と霞む陽炎
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