雨があがって
雲間から射す
光が大嫌いだった

まるで奇跡を
起こしたように
笑う誰かが嫌だった

もがくベッドの中が
案外お似合いね

言葉すら象(かたど)らない
唇はこぼれだす
ガラス玉ゆらゆら
約束を契るなら
あなただけ覚めていて
この夢を渡る鳥は
南へ羽撃(はばた)いているわ


憎いと嗤(わら)う
滑稽な風
雲を巻き込んで走る

私のすべて
紐解くのなら
どこを侵(おか)そうというの

今もベッドの中で
甘い唇を食(は)む

躓(つまず)いた記憶から
溢れ出すインクの染み
水に溶けゆらゆら
鍵のない引き出しには
願うことなどないわ
赦(ゆる)すことかなうならば
私の羽根を折って

なびく雨のカーテンに
薫るクチナシよ

心から祈るのなら
その指を離していい
雨粒まできらきら
はらはらと堕ちていく
意識さえ遠くなる
失うものなんて、
案外あったのかもね

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
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羽根と雨粒

説明はとくにありません。

閲覧数:4,200

投稿日:2020/07/17 01:13:47

文字数:385文字

カテゴリ:歌詞

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