君を縛るのは　ただの赤い糸
君と私とを繋いで放さないの

僕を結ぶのは　小さな赤紐
二人だけ繋いで別れられないの

二つの指先　絡んで交わり
惹かれ合い求め合うと言われてたって

所詮は僕だって　一人の人間
儚い者だと言われればそれまで

ねぇ、教えてよ誰か
これは真実の愛なの？
ただこれだけは間違いない
私はあなたを愛してるの！

照らすライト　震える体　抱き寄せあう二人
震える手と　揺れる瞳　物欲しそうな唇
吸い寄せられるように　君に近付いてゆく
触れ合いつつキスを交わすだけで幸せ


どうしようもないほど　君が好きになる
この気持ちを抑えるなんて出来ないの

だけど僕らには　期限（リミット）があると
幼子に言って聞かせるような声で

始まりは終わり　終わりは始まり
これでお別れだなんて言わないでね

別れを惜しんだ　君のその手を
振り解いて前へと進んでゆく

もう、嘘はつかないで
本当のこと教えて
私が嫌いになったんでしょ？
それならそうと素直に言って！

人は誰も強くないよ　怯えているだけさ
諭す様に言った表情　どこか悲しげで
今行ったらきっとあなたはもう二度と戻っては来ない
そう思った　次の瞬間には　あなたはいない


あなたの後姿を
今でもはっきり覚えてる
何もかも背負った細い肩
私に見せまいとしてたんでしょ？

もう一度だけ
声聞かせて！

季節が過ぎ　時が流れ　何度目かの秋
どこかで見たシルエットが私の目に映る
「ごめんねもうどこにも行かない。君のそばに居る」
そう言い彼は私を抱きしめた　優しい匂い

澄んだ水色　紅葉の赤と　溶け合う二人
きっと僕はずっとこうしていたかったのかも、と
気が付くのが遅かったが　まだ手遅れじゃない
「今から一歩ずつ紡ごう、僕らの道を」
二人一緒に　歩いていこう　Ah…