影結び

A)
通り過ぎる風が　髪を揺らしてる
追い越して振り向き　笑顔　見せて　還る
夕焼けの茜と　地平線の闇が
溶けて混ざる瞬間（とき）に　その目　細め　ている

B)
放課後の外　駆け巡る声　やがて　夜　覆う
雲の合間に　月覗いて　私と君を　照らしてくよ

S)
無口になったり　照れて目を逸らし
それでも離れない　距離に
胸の鼓動が　少しずつ跳ねてく
いつもの帰り道

A)
高鳴りは時々　言葉さえ奪う
苦しくて呼吸も　できず　息を　探す
少しずつ縮まる　二人だけの距離
つかず離れずでは　なにも　変わら　ないよ？

B)
想いだけでは　伝えられず　言葉　また　捜す
雲の合間に　月隠れて　私と君も　見えなくなる・・・

S)
手を伸ばしかけて　また引っ込めたり
それでも近づけない　距離を
変えたいと願う　心に勇気を
だけど踏み出せない・・・

B)
何もできず　何も言えず　時間だけ過ぎる
雲の合間に　月現われ　その光浴び　言葉紡ぐ・・・！

S)
開きかけた口　重なる言葉に
お互い戸惑って　笑う
笑顔零れたら　自然に生まれる
言葉に　また揺れる

いつもと変わらず　歩く帰り道
いつもと同じ距離　だけど
二人並ぶ影　結んだ手の先
距離を縮め　揺れる・・・