【S】
誰そ彼に深く咲き渡る恋が辻      たそがれに ふかくさきわたる こいがつじ
さめざめと雨冷えに行き惑う      さめざめとあまびえに ゆきまどう
水鏡 半夏生 若葉雨         みずかがみ はんげしょう わかばあめ
君の肩へと降りて           きみのかたへと ふりて

【1-A】
咲き初めた紫陽花           さきそめた あじさい
夏の色を身に灯した          なつのいろを みにともした
君想い色づく             きみおもい いろづく
この胸のように            このむねのように

【1-B】
青く煙る水が             あおくけぶるみずが
君を掻き消す恋時雨          きみをかきけす こいしぐれ
赦されぬ路の果てで          ゆるされぬ みちのはてで
哀しく微笑んだ            かなしく ほほえんだ

【1-S】
暁の夢に花ひらく君の音を       あかつきのゆめに はなひらく きみのねを
はらはらと手繰り寄せ泣いていた    はらはらとたぐりよせ ないていた
恋を唄い紡いだ唇の          こいをうたい つむいだくちびるの
熱を夢路連れに            ぬくもりを みちづれに


【2-A】
白紙をなぞっては           ましろを なぞっては
君に返す唄をさがす          きみにかえす うたをさがす
幾年降り続く             いくとせ ふりつづく
淡き泪雨               あわき なみだあめ

【2-B】
わずかその雫は            わずか そのしずくは
いつしか心に積もりて         いつしかこころにつもりて
最後 書きかけの恋文         さいご かきかけのてがみ
惨しく滲ませた            やさしくにじませた

【2-S】
往き過ぎて二度と戻れない幼さ     ゆきすぎて にどともどれない いとけなさ
かたく結びつけた赤い紐は       かたくむすびつけた あかいひもは
細く濡れた蜘蛛の糸のように      ほそくぬれた くものいとのように
絡み 縺れる恋路           からみ もつれるこいじ


風に鳴く小道 格子戸のその向こう   かぜになくこみち こうしどのそのむこう
ひらひらと過ぎてった袖の香は     ひらひらとすぎてった そでのかは
陽の色に終わりゆく春の色       ひのいろにおわりゆく はるのいろ
夕映えの戀桜             ゆうばえの こいざくら

誰そ彼を待ちて駆け抜ける恋が辻    たそがれをまちて かけぬけるこいがつじ  
手を取りて雨だれに身を焦がし     てをとりて あまだれにみをこがし
ふたり惑うのならこわくはない     ふたりまどうのなら こわくはない
君と永遠に寄り添う          きみと とわによりそう

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

雨霧・半夏生(あまぎり はんげしょう)

雨の季節の切ない恋模様。

当て字や、読み方が複数ある字が多いので
右側に全ひらがな歌詞をつけました。

閲覧数:222

投稿日:2013/06/05 03:03:21

文字数:1,256文字

カテゴリ:歌詞

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