【Aメロ】
曇りきったガラス窓 指先でなぞって
冷たすぎるよと 君はこぼした
こんなに冷たいならいっそ僕のことも凍らせてと
コンクリートを見下ろした 君は震えていた
【Bメロ】
勇気も意気地もない僕は一体どこに向かえばいい
嘆く君を僕は嘲笑う。
「そんなの勇気でもなんでもない」
【サビ】
ちっぽけで虚しくなるよ
「今日は満月だ」
かざした手の隙間からこぼれる光が
無限の宇宙の片偏に過ぎないことも
君はまだ知らない
【Aメロ】
張り詰めた箱の中 塞ぎ閉じこもって
苦しすぎるよと 君はこぼした
こんなに苦しいならいっそこの息の根を止めてと
首に手をかけた 君は泣いていた
【Bメロ】
どうもがいてもあがいても消えない痛みは
一体どうすれば消えてくれる
崩れ落ちる君を僕は見下ろす。
「そんなの自分で見つけるんだ」
【サビ】
前を向いて歩いてみろよ
「今夜は下弦の月だ」
見下ろした空に浮かべた三日月が
19年前の今日と同じであることを
君はまだ知らない
【Cメロ】
困難にもがいて壁にぶつかって
理不尽な悪意に心引き裂かれる時も
もがいて足掻いてでも前を向いて
それは生きている証だから。
【Bメロ アレンジ】
何を言っても伝えても僕の言葉は
君に届かないかもしれない
偉そうな事言えた身じゃないさ
19年の年月を重ねた影は皮肉に笑った。
「所詮、逃げ出した僕には」
【サビ】
ちっぽけで虚しくなるよ
「でも世界は生きている」
かざした手の隙間からこぼれる光は
たしかに君を照らしている。そこに未来があることも
君に伝えたい。
今を生きる君に。
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