朝と夜の狭間に
薄明かり 欠ける色
時を惑わして 照らす

薄荷の染みた空気
風が含んだエタノール
音の眠った輪郭溶して


笑い方を忘れた僕を 小鳥が笑った

沈んだ言葉が感情を淀ませて
目に染みたエタノール

日陰に浸かっていく体が冷たさを吸い込んだ


音のない空間を閉じ込めて
君とまた話しがしたい



青と赤の狭間に
交わらず 溶ける色
空に染み出して 染まる

目を醒ましかける音
吐き出した重い吐息
清涼感の抜けたミント


振ることをさえ拒んだ手では 何も掴めず

湧き出る熱感が喉元を締め付て
目に染みるエタノール

日向が奪っていく色が秒針を急き立てた


音のない空間を閉じ込めて
君とまだ話しがしたい



熱を帯びた肺奥で蒸気する
曇りガラスの向こう 見た水蒸気

君を欲しがる世界の溝で
混ざり濁ってエチルエーテル

焚けり廻って まわれ まわれ



笑い方を忘れた僕に 君が笑った

くすんだ真情が奏効を遅らせて
目に染みたエタノール


音のない空間を閉じ込めて
君とまた話しがしたい
 
 

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

無音空間

 
 
吸い込んだ空気はまるでエタノール。
君とまだ話していたいのに、太陽は待ってはくれない。
 
 

閲覧数:101

投稿日:2011/04/22 20:35:48

文字数:469文字

カテゴリ:歌詞

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